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2019年05月29日

5月22日の活動報告

テストで赤点をとった。母親に見つかる前に早く処分しなければ、と父親のライターをこっそり持ち出した。赤色のライターにボッと火がともる。その火をテストの点数が書かれた位置にあて、黒いこげが広がるのを見守った。あぁ、こんな点数が綺麗になくなるなら、いっそ記憶も消去してほしい。そう、最近話しかけてくれたクラスメイトの歪んだ表情を。その視線の先には、真っ赤な数字。いつもの明るい彼には似合わない、ぎこちない笑い。垣間見えた彼の答案用紙の点数欄、その十の位に八があったことだけ、私は見えてしまった。こんな記憶はいらない。テストを燃やした私は、そんなことばかり考えていた。その時ついていたテレビで火事のニュースをやっているのが目に入った。なんて綺麗なんだろう。そして私はライターを片手に家を出た。さあ、走ろう。足が軽やかに動き出す。目的地は、彼の家。彼に会ったら何て言おうか。考えると、楽しくなってきた。


22日の活動で書いたリレー小説です。何でこんなに狂気じみているのでしょうか。テストで80点台を取ってしまったばかりに放火されてしまう彼。ドンマイですね。

そういえばぬるっと新部長になりました。去年サボりがちだった私がなぜ部長なのかというと、部員が少なく、私が暇だからです。暇ってよくないね。今年の目標は忙しくすることにします。「忙しい忙しい。一日が24時間じゃ足りないよ~」って言ってみたい。私は一日が長すぎて12時間でいいくらいですよ、まったく。前のブラックバイトを辞めてからずっと新しいバイトを探しているのですが、全然いいバイトが見つかりません。だから休日はやることがなさ過ぎて大変です。12時間くらい寝ています。8時間くらいyoutube見てます。あと4時間は本を読んだり無になっています。誰かいいバイトを紹介してくれませんか。できれば楽で、お客さんとの関わりが少なくて、高時給なのがいいです。お願いします。

しまったしまった。実際コミュ障で喋れない奴ほどこういう所では饒舌なんですよね。ごめんなさい。そろそろ来月の活動日とかちゃんと決めます。
それではさようなら。  

Posted by 金沢大学文芸部 at 11:04Comments(0)活動履歴

2019年05月07日

26日の『風桶』

『愛の大きさに気づけば』
 ↓
僕は急に彼女に会いたくなってカレンダーに丸をつける
 ↓
ペンがこすれる音がここちよくて
 ↓
カレンダーのいたるところに九をつけた
 ↓
5月は全て9日にしてやった
 ↓
92019年95月9日、外へ出てみると、そこは宇宙空間だった
 ↓
ただ、自分はカレンダーに落書きをしていただけなのに、と驚いた
 ↓
宇宙空間には「9」の文字が至る所にぷかぷかと浮かんでいる
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突然思い出す、 9=3² と 3+2=5
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少しずつ忘れていった、大切な何か
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“この文章の4行目、14文字目の『九』” に一画足す
 ↓
宇宙空間のはるかかなたに飛んでいったペンに手を伸ばす
 ↓
ペンを掴み、斜めに線を引く
 ↓
気づけば丸だらけのカレンダーがそこにあった
 ↓
『全て元通り』


というわけで、『愛の大きさに気づけば』→『全て元通り』 でした。

面白かった方はコメント欄に感想をください、部員が喜びます。  

Posted by 金沢大学文芸部 at 10:57Comments(0)作品紹介

2019年05月07日

4月26日の活動報告と5月の活動日について

 はい、どうも。金沢大学文芸部です。中の人は10日ほど前の活動を今書くという素晴らしき怠け癖を披露している真っ最中であります。次の中の人はもうちょっとまともかもしれない、という観測的希望を抱きつつ、活動報告を始めていきます。

 とは言ったものの、何をしたかさっぱり覚えていないというのが、今現在進行形で困っていることでございます。口調がなんかおかしいのは特に気にしないでください。気分で変えているので。
 記憶の片隅にあるものと、スマホで取った写真からおそらく26日に『風桶』と『三題噺』をしたのではないかと推測。多分。
 『三題噺』は文芸部の方なら知っているのでは、と思うのですが、お題を三つ決めてそのお題に即した話を書く、みたいなやつです。即してなくてもなんとなく入っていればいいんだよ、このヤロウ。という感じで書いています。
 『風桶』は有名? な諺『風が吹けば桶屋が儲かる』の略称です。何をするのかというと、最初の「風が吹けば」から最後の「桶屋が儲かる」の間を考えていきます。「風が吹けば」、なんやらかんやらがあって最終的に、「桶屋が儲かる」と。このなんやらかんやらを考えていくわけですな。
……なぜ毎回EとAを打ち間違えるのか。まあ、ともかく。これについては中々面白い作品が出来たのであとで載せますね。
 
 次いで、5月の活動日ですが、17日と22日になります。今月ものんべんだらりと活動していきます。

 それと多分ですが、そろそろ世代交代の時期になると思うので、次にブログを書くのは私じゃないかもしれません。これは盛大なフラグで、次にブログを書くのも私かもしれません。まあ、よく分かりませんが、多分そろそろ変わるんじゃないかな、と。
 次も私でしたー、とか恥ずかしいことになるかもしれませんが、たまに覗きに来ている方? いるんですかね。よく分からないですけど。まあ、こんなに読みにくい文章に長々とお付き合いいただきありがとうございました。

 よし、尺は伸ばせた! ここまでお読みいただきありがとうございました。
 ではでは。  

Posted by 金沢大学文芸部 at 10:43Comments(0)活動履歴

2019年04月20日

『閲覧注意』 4月19日のリレー小説?

 心の準備はよろしいですか? 私は大勢の目があるところで読んでしまってどんな顔をすればよいのか分からなくなりました。
 一つ言わせてもらうと、私のせいではないです……。


 ↓以下、リレー小説本文

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Posted by 金沢大学文芸部 at 01:06Comments(0)

2019年04月20日

4月12日のリレー小説

 紙コップに静脈血が満たされた。おそらくB型である。一つ訂正させてもらうが、俺は断じて吸血鬼などではない。
 もしも銀の弾をうちこまれたり、胸をくいでつらぬかれたりすると死ぬっていう点においては共通している。
 生活リズムが夜型なだけだ。
 昼夜が逆転しかけた生活――それは僕の職業に起因している。
 カエル散布員の夜は収穫から始まる。ビニールハウスの中、黒いシートを被った土から顔をのぞかせているカエルたちを収穫するのだ。
 収穫されたカエルを絞り、紙コップに溜まった液体を、依頼を受けた家の玄関先に散布する。それが僕の仕事だ。人間とはたいてい、自分の嫌いな奴の家にカエル汁をまきたくなるらしい。しかし、今日向かう家は依頼があって行くのではない。
 くそっ、「ずっと一緒にいようね♡」って言ってたじゃねぇか。付き合ってまだ半年なのに、もう浮気かよ。
 僕はいつも以上に大量のカエル汁をバケツにため、彼女の家へと向かった。

                       後編に続く


中の人の個人的なコメント
 続編はどこですか。そしてカエル散布員にはどうやったらなれますか。
 個人的にシュールで結構好きです。


ここを訪れた方で感想があったらコメント欄に書いてください。私が喜びます。  

Posted by 金沢大学文芸部 at 00:52Comments(0)

2019年04月14日

4月12日の活動報告、ならびに今後の予定について

どうもこんにちは。金沢大学文芸部です。今後とも積極的に名乗っていきます、多分。
本日の記事は大体タイトル通りです。12日にあったこと、+今後の予定についてしゃべって(書いて)いきます。

まず始めに、

見学に来てくださった皆さん、本当にありがとうございました!

昨年度と比べてたくさんの方が来てくださいました! 本当にありがとうございます。昨年度はやはり私の力量不足だったんですかねぇ……。ちょとへこみます。まあ、そんなことはさておき、なかなかの人数が来てくださいました。数人入ってくださった方もいたので本当にありがたいです。
なんかもう見学・説明会が終わり切ったような書き方になってますが、19日、26日に見学会があるので、是非とも来てください。そしてもう一つ、ゲリラ的に決まったことなんですが(ゲリラ的とは……)、4月15日にも活動を行うことにしました! 文芸部は割と緩いサークルなので言ってもらえれば臨機応変に活動日時を変えていく、かもしれません。まあ、そんな感じです、多分。

12日に行った活動内容は一行リレー小説です。小説を書いたことが無い方向けの簡単な創作活動となっております。一行書いて後は後ろの人に丸投げすれば大丈夫、という感じの活動です。まあ、あれです、連帯責任というやつで、面白くなくても誰かのせいに出来ますし、全員のせいなのでハードルは低いと思います。あとで一つ載せておくので暇があったら読んでやって下さい。


はい! 次の話題!
金沢文学フリマに参加します!

拍手! わー、パチパチパチ。……告知するのおせーよ、と思った方、私もそう思います。なんか「う-10」というど真ん中辺りにいるらしいです。販売するのは『焔』の……何号か前辺りから新しいやつまでです。多分4種類くらい持ってくんじゃないかな。新しいやつはこれです。何気に初お披露目? 


文学が好きな方が思い思いに本を作り、販売する、というイベントなので興味のある方はぜひ来てください。


はい、相変わらずフワッとした記事になっておりますが、あまり頭で考えず、感覚で捉えてください。Don't think, feel! ってやつです。多分。
とりあえず、今回はこの辺で。
ではでは。  

Posted by 金沢大学文芸部 at 20:40Comments(0)

2019年04月04日

四月の活動について

こんにちは。金沢大学文芸部です。
名乗らないと認識してもらえないので全力で名乗ります。

金沢大学文芸部です!!!

よし! ……一体何が『よし!』なのか。


茶番はここらあたりで。
ビラを貰った方は把握していると思いますが、文芸部の見学、説明会は毎週金曜日の16:30~になります。より詳しく言うと、12日、19日、26日ですね。どんな活動をしているかは、今までの活動記録をご参照ください。夏から更新されてませんが……。
まあ、なんとなく分かると思います。分からなかった貴方は是非とも見学に来て確かめてください。分かった貴方は見学に来て答え合わせをしてみてください。

とにかく見学に来てください! お願いします!

あと言わなきゃいけなかったことってなんだっけ……。
……ビラ! ビラ配ってます! 多分、見た方は来てください。

ちょっとドタバタしてますが、今日はこのあたりで。
また、いろいろ更新すると思いますが、その時また見てください。Twitterでお知らせします。


最後に、新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。どのサークルに入っても皆さんの大学生活が楽しいものになることを願ってます。
ではでは。
  

Posted by 金沢大学文芸部 at 09:55Comments(0)

2018年07月23日

文芸部部誌『轟』を図書館に置いてもらいました

 お久しぶりなんですな。金沢大学文芸部なんですな。
 本日は文芸部部誌『轟』の完成と、その配布について報告したいんですな。
 前回に少し報告していたように、文芸部は新たな試みとして小冊子制作を始めたんですな。今回のテーマはホラー・怪談。各自で制作を頑張ったんですな。その後、印刷等という作業を繰り返し、部誌完成、中央図書館に置いてもらうことになったんですな。
 ホラー・怪談とは、という哲学的な問いに悩み、普段書かないようなジャンルに苦戦しながらも、皆頑張って書き上げてきたので、できれば手に取って一読してもらえれば、と思うんですな。あとアンケートにも答えてほしいんですな。




 まあ、今回はこんなところで失礼するんですな。七月はバタバタしてしまっていて、活動報告や活動日時を伝えることが難しくなってしまったので、そこについてはとても申し訳なく思ってるんですな。夏休みの予定はまだ未定ですが、10月も同じようにバタバタする可能性が高くなるので、もしかしたら、ブログの更新頻度もさらに落ちるかもしれないんですな……。出来る限り頑張ってみるので、よろしくお願いします、なんですな。

 それでは、今回はこの辺で。では。  

Posted by 金沢大学文芸部 at 12:00Comments(0)

2018年06月26日

25日の活動報告

 はい、こんにちは。金沢大学文芸部です。
 暑いですな。金沢の夏は蒸し暑いと聞いたことがありますが、中の人は石川出身なのでよく分からないんですな。まあ、のんびりと活動報告をしていくんですな。といっても今回はそれほど報告するようなことはないような気が……ですな。

 今回はザックリ言うと、七月に出す予定の小冊子の話し合いをしたんですな。部数やページ数、表紙や構成について、意見を出し合ったんですな。まだまだ話し合いが必要な感じですが、文芸部としての活動の幅を広げるために頑張りたいんですな。
 あと行ったことと言えば、合評ですな。簡単に言うと作品について批評や感想を言い合うことですな。小冊子を作るうえでは大切なことなんですな。

 25日の活動は大体こんな感じだったんですな。七月は2日、3日に合評を行って、後は不定期に製本作業に入るので、活動日はいつ、とはっきり言えないんですな……。申し訳ない。その分、小冊子制作を頑張るんですな。
 今回はこの辺で。さっきからついてる妙な語尾は、打ち間違えたものに中の人がツボってしまったからなんですな。止めた方がいいという意見があったらやめるんですな。

 ではでは、また次の報告で会いましょう。ですな。  

Posted by 金沢大学文芸部 at 13:05Comments(0)

2018年06月13日

表グラフ   題名『夏の図書館』 場所「動物園」 季節「梅雨」

  夏の図書館

 傘をさす。
 この国はこの時期になると、必ず梅雨が来る。雨は強くないが、傘を差さないと、全身が必ず濡れてしまう。
 少年が歩く。
 ケージに近づく。象は長い鼻を伸ばして、エサを取った。少年は無言のまま見てる。
 次の瞬間、象は背中の翼で空に飛んでいく。
 少年は困惑した。そして、目を開いて、静かな図書館で、手元のノートに夢を描いていく。

    〈了〉  

Posted by 金沢大学文芸部 at 12:00Comments(0)作品紹介