2015年04月03日
四月初めの活動日について
六日、十日、十三日の放課後の部室に部長か掃除係がいるようにしとこう。まるで部員が二人しかいないようであるが、違う。
Posted by 金沢大学文芸部 at
23:46
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2015年04月02日
2015年03月29日
2014年10月06日
短歌を詠む
部員みんなで短歌を作りました。
テーマは「再び」または「火星人」です。
出来上がった後、優秀作品を二首選びました。
目が覚めて 「今日」がまた来て くれたなら 「愛している」と 言えるだろうか
目の前の あなたはきっと 火星人 わかり合える はずがないよね
テーマは「再び」または「火星人」です。
出来上がった後、優秀作品を二首選びました。
目が覚めて 「今日」がまた来て くれたなら 「愛している」と 言えるだろうか
目の前の あなたはきっと 火星人 わかり合える はずがないよね
タグ :短歌
2014年08月05日
2014年08月05日
春の煩雑 岬 奈未
二年生に進級したときから、酷く閉鎖的なクラスだと感じていた。前年度のクラスや部活のグループで固まり、他のグループとの交流は浅い。十七歳という年齢にしては異質への許容範囲が狭く、自分たちの肌に合わない者はそれとなく隅に追いやろうとする。
居心地はあまり良くなかった。ただ、同じクラスには翔子がいたから、まさかユキミに被害が及ぶことになるとは思ってもみなかった。
自分の席に座って本を読むユキミの前には、なぜか一人のクラスメイトがいる。閉鎖的なクラスのひずみが押し寄せるかのように、矢口実桜はやって来て、さほど仲良くもないユキミに話しかけた。
「カレーを嫌いな人なんていない」
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居心地はあまり良くなかった。ただ、同じクラスには翔子がいたから、まさかユキミに被害が及ぶことになるとは思ってもみなかった。
自分の席に座って本を読むユキミの前には、なぜか一人のクラスメイトがいる。閉鎖的なクラスのひずみが押し寄せるかのように、矢口実桜はやって来て、さほど仲良くもないユキミに話しかけた。
「カレーを嫌いな人なんていない」
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2014年08月05日
2014年08月05日
毒になりたがった彼女 珠樹政樹
〈綺麗な花には毒がある〉
簡単に物語を始めたいのなら、必要なのはこんなものだ。人間を――別に全世界ってわけじゃなくていいけど、とりあえず周りの人達を――2等分すること。そして、その線引きについて考えてみること。問題が肌の色になれば戦争が勃発するし、貧富の差になれば格差論が書ける。
更にひねりが欲しいなら、その区別をまた2等分、つまり全体を4等分してやればいい。私の世界なんてそれでだいたい充分で、明るい男子と明るい女子、暗い男子と暗い女子、その4種類の人間で中学生社会はできあがり。あえて付け加えるなら、良い奴か悪い奴かって情報くらいだろう。明るくて性格悪い男子と、暗いけど心の美しい女子の組み合わせなら、まあ、それなりのロマンスはできあがる。誰が勝ち組かなんて皆知っているんだから、登場人物のバリエは8パターンあればそれでよし、みたいな。
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2014年08月05日
白昼無 佐久田 尚
話し声、笑い声、足音、よくわからない叫び声。午後四時丁度、喧騒に満ちた五限直後の校舎。校庭では早くも運動部が走りまわっている。テレポーテーションでも使ったのだろう。混雑した昇降口を抜け、校舎を出ると、途端、西日が照り付ける。眩しさに僕は思わず目を細める。十月の西の空は赤く染まり、東の空にはまだ澄んだ青さが残っている。自転車置き場の人だかりを横目に見ながら校門を出る。夕日の降り注ぐ背中が暖かい。携帯とにらめっこをする女子生徒を乗せた自動車、騒がしい自転車の一団、頼もしい掛け声を響き渡らせて駆けていくラグビー部が次々に僕を追い越して行く。そんなせわしなさに負けないように僕は、いつも通りのんびり歩く。
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2014年08月05日
一途であるということ 古城 昇
*
朝、目が覚めると、私の腹を枕代わりにするように彼女が横になっていた。私が体を起こそうとすると、それに気付いた彼女は軽く首をかしげて、私を動かすまいと自身の体をすり寄せてくる。軽く頭をなでてやると、今度は嫌がって布団から出ていく。しばらくすると、また側にやってきては、朝ご飯を作って欲しいと懇願してくるのだ。いじらしくて愛おしい彼女に、私は数年前から虜にされている。
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朝、目が覚めると、私の腹を枕代わりにするように彼女が横になっていた。私が体を起こそうとすると、それに気付いた彼女は軽く首をかしげて、私を動かすまいと自身の体をすり寄せてくる。軽く頭をなでてやると、今度は嫌がって布団から出ていく。しばらくすると、また側にやってきては、朝ご飯を作って欲しいと懇願してくるのだ。いじらしくて愛おしい彼女に、私は数年前から虜にされている。
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