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2014年08月05日

ねえ、ねえ、ねえったら  沖合 里歩

目に見えるものすべてきらきらしてる ああ私またすごく生きたい

サッカリンみたいな眠りむさぼって落っこちて行くあたしと単位

借り切ったプールで二人泳ぎたい私と僕が溶け出て混ざる

浴室の鏡に首のない体 にじむ灯りが胸に落ちてる

めいっぱい腕を伸ばして撮ったからみんな愛して細切れの顔

血を流さない少年に生まれたい これで2ヶ月生理が来ない

むかしむかし切った小指をもう一度切るために研ぎ音を聞いてる

ちゃんと噛むあなたの肉にやき過ぎて少し余計に焦げ目が残る

夕闇の小舟に架ける紅色の梯子みたいね手首を伸ばす

ほら見てよあなたの白い体液が赤く変わって流れ出すのを

汗を舐めていれば馬鹿でいれるから穴のある人形でいさせて

歌詞のない曲を流して跳ねようよ 酒と薬と血! 酒と薬と血!

ははははははははははははははははははははははははははははははは

あたしのうでにおっぱいにだいだいのもうどくきのこはえてきてるの

やだやだやだ 一生私を覚えてくれるんじゃなきゃ私を見ないで!

拳銃で脳天をぶち抜いたってそんなの使い古しの茶番

空を見て落ちてくる鳥などいないみんなもう死んでしまったんだ



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Posted by 金沢大学文芸部 at 09:54│Comments(0)作品紹介
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